空手は心・技・体を育てるとよく言われますが、実際どうすれば心って育つと思いますか?
技は練習で、体は空手の練習や、筋トレ、走り込みなどで鍛えられるのは想像できますが、心を鍛える為に具体的にどうすれば良いのか答えるのは思いの外難しいと思います。
当然、いきなり生徒に「心を強くしてください!」と言っても心は鍛えられません。
では健勇館ではどのように心を鍛えるかと言うと、まずは「心と体と頭は全て繋がっている」事を理解してもらいます。
良く使う例えで、緊張した時に深呼吸をして落ち着かせる時の話をします。人前に出て、皆に見られていると思った瞬間に人は急に緊張し、走ってる訳でもないのに心拍数が上がります。これは頭で認識し、心が緊張した結果心臓の動きが変わるという事で、「入り口が頭で、心を通って出口が体」ということになります。
逆に緊張を和らげる為には、深呼吸をして心を落ち着けせて心拍数を下げます。難しく言えば、深呼吸によって副交感神経が優位になりホルモンの分泌により心拍数が下がるそうですが、生徒達には分かりやすく「1番リラックスしている眠ってる時と同じような深くて長い呼吸をすると、脳はリラックスして良いんだと思い、心拍数が落ち着く」と説明してます。これは、「入り口が体で、頭を通って出口は心」ということです。
ということで心と体と頭が繋がっている事が分かれば、心を鍛える為にどうればよいかが自然とわかってきます。
体を鍛える事と、理論(頭)で困難にどう対処すれば良いかを考える事、どちらも大切です。
体を鍛えて心を強くするのと、理論で心を強くする具体例はまた次回お話していきます。